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手札からカードを2枚捨てる。魔法カードの発動を無効にし、それを破壊する。さらに相手の手札とデッキを確認し、破壊した魔法カードと同名のカードがあった場合全て墓地へ送る。
初出は闇魔界の脅威でスーパーレアとして出たカードです。後にエキスパートエディションボリューム1でレアとして再録され、2005年の公認大会賞品となった際にはノーマル・パラレル仕様になりました。
●効果説明や使い方等
2枚の手札コストを必要としますが、発動した魔法カードは無効にして破壊、更に相手が持つ同名カード全てを墓地に送ることが出来ます。魔法カードの再利用は難しいため、全て墓地に送れば事実上そのデュエルからは抹消するような形になります。ただし、現在の環境で使うにはいくつも難点があります。
まず2枚もの手札コストを要求するため、非常に重いという事です。現在の環境では繰り返し使える手札コストは確保しにくく、2枚もの手札コストを使うのであればそれに相応しい、3枚積みされているようなデッキの鍵となる魔法カードに打ちたいところです。
除去されそうだからと安易に制限カードになっているハーピィの羽箒などに使っては非常に勿体無いです。解放のアリアドネを使えば手札コストは無くなりますが、それが存在しない場合の運用にはやはり難があります。
次に全て墓地に送るという点です。昨今は墓地に送っても再利用が可能だったり、墓地から除外して発動する魔法カードも少なくありません。シャドール融合カードに使った場合にはシャドール融合モンスターを直接蘇生して回収されたり、スピードリバースに使った場合にはスピードロイドモンスターを回収されたりといった具合です。
そうしたデッキに対して使ってしまうとただのデッキ圧縮になってしまうため、大損になってしまいます。ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置いた時にも発動できますが、どのようなデッキでも死者蘇生などで墓地のモンスター利用するのは容易です。
同じ魔法カードを封殺するカウンター罠である封魔の呪印は、手札コストは魔法カードに限られているものの一枚と少なく、発動自体をできなくするため相手の再利用を防ぐことができるのでこのカードより高い効果を発揮することが出来ます。相手に与える影響という点では、このカードはコストが多い割に封魔の呪印より劣っていると言えます。
一方でこのカードならではの利点もあり、それは相手の手札とデッキを全て確認できるということです。手札だけでなくデッキも確認できるというカードは珍しく、裏側表示で除外されているカードがなければこれによって相手のデッキ構成を全て把握することができます。
公認大会では3本勝負のマッチ戦が主流なので、このカード一枚で得られる情報が大いに役立ちます。このため自分の戦略に対して与える影響が大きいカードだと言えます。
●まとめ
一時、「解放のアリアドネ」の登場で少し高騰しましたが現在は、汎用性は高くなく流通量も少なくないため、現在では相場はおよそ100円ほどです。
アニメでは5D’sのチームラグナロク戦におけるクロウ対ブレイブにおいて、ブレイブが手札に持っていました。しかし使われることはなく迷言?とも言える「墓地からトラップ」が飛び出し、両者相打ちとなりました。