スペルスピードとチェーンについて
遊戯王OCGには対戦相手との様々なカードの駆け引きを楽しむゲームでもあります。
そんな駆け引きをする上で重要なスペルスピード、チェーンの仕組みについてご紹介します。
スペルスピードとはカードの効果のスピードの事です。
スペルスピード1の効果は自分のメインフェイズ1及び、メインフェイズ2にのみ発動出来ます。主な魔法カードはこれに当たります。
スペルスピード2の効果は、他のカードの効果に対して発動する事ができます。カード自身に特殊な発動条件がない限り、ダメージステップ以外ならタイミングを選ばず好きな時に発動できます。
スペルスピード3のカードは現在「カウンター罠」カードしか存在しません。カードの発動条件を満たせば、全てのタイミングで使用可能です。
スペルスピード3の効果に対してスペルスピード2の効果を発動する事は出来ません。
スペルスピード3に対応できるのはスペルスピード3のみです。つまりカウンター罠に対抗できるのはカウンター罠だけ。という事です。
カードの効果に対して、別のカード発動する事を「チェーン」と言います。
チェーンをする事ができるのはスペルスピード2以上の効果のみです。
具体例
① 自分がスペルスピード1の「ハーピィの羽根帚」を発動(チェーン1)
② それに対し相手が、墓地の効果モンスター「クリッター」を対象としてスペルスピード2の永続罠カード「リビングデッドの呼び声」を発動(チェーン2)
③それに対し自分が、相手の永続罠カード「リビングデッドの呼び声」を対象としてスペルスピード2の速攻魔法カード「サイクロン」を発動(チェーン3)
ハーピィの羽根帚 リビングデッドの呼び声 サイクロン
この一連の流れをチェーンブロックと言います。
これ以上お互いにチェーンがない事を確認したら効果の処理に入ります。
このチェーンブロックの処理の仕方を解説します。
チェーンブロックは、チェーンを組んだ順番と逆の順番で処理していきます。
この場合①「ハーピィの羽根帚」→②「リビングデッドの呼び声」→③「サイクロン」とチェーンを組んだので③→②→①と処理します。
③自分の「サイクロン」の効果で相手の「リビングデッドの呼び声」を破壊。
②相手の「リビングデッドの呼び声」の効果で墓地の「クリッター」をフィールドに特殊召喚しますが、このとき既に「サイクロン」の効果で「リビングデッドの呼び声」は破壊されています。
永続罠カードである「リビングデッドの呼び声」はフィールドに存在しなくなった時点で、その効果も失われます。
よって墓地の「クリッター」をフィールドに特殊召喚する効果は適用されません。
そして最後に最初に発動した①「ハーピィの羽根帚」の効果処理が行われ相手フィールドの魔法、罠カードを全て破壊します。
チェーン処理については、始めたばかりの初心者には難しいポイントかもしれませんが、デュエルを繰り返しやる内に自然に覚えるようになってきます。
自分・相手のカードの発動に対してどうチェーンを組むかがデュエルを有利に進める駆け引きになってくるのです。